映画「黒い十人の女」

「黒い二、三十人の女」のタイトルは、お気づきの方も多いかと思いますが、
かの市川崑監督の名作「黒い十人の女」をもじっています。
私がこの映画に出会ったのは大学生くらい?
小西康晴氏(おしゃれの代名詞)がオススメされていたので、今まで手に取ったことのないモノクロの邦画を見ることになったのですが、
これがもうめっぽう面白い!
(キョンキョン出演でドラマ化を監督本人がしてましたが、あれはやらなくてよかったレベル)
「誰にも優しいってことは、誰にも優しくないってことよ」 という名台詞の出てくる本作。
モテモテの船越英二さんを取り囲む本妻と愛人の豪華さが魅力です。モノクロって女優の美しさが映えますね。
そして、岸恵子様(愛人1号)と山本富士子様(本妻)の会話がとても粋なんです。
映像美も見事で、黒い衣装をまとった女優陣が砂浜に集まるところは、絵画のよう。
この映画をイメージして「黒い二、三十人の女」を見にいらっしゃった方は、
全然違う内容で驚かれたでしょうね(一応、愛人?は出てきますが)
この映画をきっかけに、私の名画座通いが始まりました。
銀座のフィルムセンターなんて、520円で映画が見れるので、ぜひ、皆様にも足を運んでいただきたいところ。
ちなみに、おしゃれな邦画のおすすめは「君も出世ができる」(ミュージカル大作!)、「観賞用男性」(タイトルすごい)、「巨人と玩具」です。