interview vol.4

最後に登場していただくのは河南由良さん(劇団だるめしあん)と、佐藤新太さん(第27班)です。主宰の両角ともほぼ初体面のお二人。オファーを受けた経緯や、ご自身の所属劇団の作風と異なるNe’yankaの作品をどう捉えてくださっているのか、お話を伺いました。

―オファーされたとき、どう思いましたか?

 

佐藤 (台本の)初見は、「久々にこういうのが来た」って思いました。自分の所属している劇団(第27班)は現代口語演劇みたいな舞台ばっかりだけど、大学時代は、Ne’yankaの作品のような戯曲が多くて、久しぶりにこういうのに触れたいと思って。でも難しいだろうなっていう。

 話は面白いし、笑いどころもあるんですけど、お客さんが理解をしていないと笑わないだろうなと。どうせなら爆笑が欲しい(笑)。爆笑が取れる本だと思うけど、そこまでもっていくのに役者と演出の見せ方が必要だろうから、正直、最初は(オファーを)受けるか受けないか、どうしようかなと思った。だけど、打ち合わせで(両角と)会って、「あ、面白そうだ」と思って、その日に出演を決めました(笑)。オファーされたときの打ち合わせでは、好きな映画の話とかして、話してて面白くて、こういう人なら大丈夫だな、と。だから頑張ろうと。

河南 私は台本を読んだとき、よくわからないなっていうのが感想。それはつまらないとか面白いじゃなくて「何が起きたんだろう」って(笑)、読んでも一回じゃわからなくて(笑)。一回読んで、とりあえず、置いておこうと。とりあえず、台本は置いておいて、じゃあ、演出家はどんな人なのかなって思って、めっちゃ(両角)葉さんのツイッターとか見て、どんなこと書いてるか読んでたんですけど(笑)、なんとなく共通言語が近い気がした。

 オファーのときに(両角と)会ってないし、これまで挨拶をしたくらいしか記憶にないんですけど、共通の友達が「葉ちゃんがねぇ」っていう話をしてくれるから、葉さんを知った気になっていて。台本は置いておいているけど、葉さんと芝居をやってみたいと思いました。それでもう一回台本読もうと思って、すごい回数、台本読みました。今日は7場を読もう、とか。場ごとにわけて読んだりして。

 

佐藤 確かに、一気に全部を読むのにエネルギーがいる(笑)

―稽古はいかがですか?

 

佐藤 初めてのカンパニーだけど、知らない人たちのところに飛び込むのは好きなんですよね。今はまだ稽古も様子見だから不安もあるし、キャラクターも定まらないので(周りの演技を)受けることに必死で、役割とかは考えてないですね。

 僕の演じるブレーは割りと客観的に物語の舞台で起きる事件を見えているんじゃないかな。周りの役より位(階級)が低いし、大した役割果たさないだろうなってお客さんが思っているところを、逆に生かしたい。最初、へなちょこキャラだけど、いけるときにガッといける。カドリーユ(河南由良)とブレーはお客さんに好かれやすいんじゃないかな。

河南 私は自分の演じるカドリーユって、一番、お客さんに近い役かなって最初に読んだときは思いました。一番、お客さんが何を考えているのかわかる役なのかなって。

 

佐藤 単純なのかもしれないね(笑)

―お友達やファンの方に宣伝するとき、どういうお話だって伝えてますか?

 

佐藤 僕、「人が死ぬ」って言ってて。「死が簡単に描かれてるからすごい面白い。でもなにが面白いのか俺も説明できない」って言うと、みんな、チケット買うのを渋ります(笑)。

-その説明だと面白いか怪しいですもんね(笑)Ne'yankaのコンセプトには合ってますけど(笑)

佐藤 でも、この作品が好きだとは言っているから、友達はそれでわかってくれる。

河南 葉さんが言った言葉をそのまま借りて、「大人が見る演劇」って言ってます。私の所属する劇団だるめしあんって、いつもエッチでポップな作品なので(笑)。大人から子どもまで楽しめるっていう、変な意味じゃなくて、こびた感じなんです(笑)。でも今回は、そういうのではないから、こびてない私を見に来て!(笑)

 

佐藤 僕も「平成の群像劇団」がキャッチコピーの劇団にいるので、普段とのギャップを見てほしい。いつもバカな大学生とか男の役が多くて、今回のキャラクターも、そんなに遠くないけど(笑)、台詞で使われている言葉がきれいなので、そういうギャップで、「こういうお芝居もされるんですね」って新鮮に感じてほしい。そこも頑張ろうと思っています。学びたい、そして、学んだことを舞台で出せたらいいなあと。でも、これから演出がついていったら、またいっぱい悩むんだろうな(笑)